旧制官立浦和高等學校(浦高:うらこう)は大正11年(1922)に開校した埼玉大学の前身校の一つです。数ある旧制高校の中でも屈指の難関として知られ、卒業生の多くは東京帝国大学に進学して、その後、戦後日本の発展を主導してゆきました。
平成21年(2009)埼玉大学創立60周年の年に、同校同窓会から資料の寄贈を受けて、埼玉大学図書館の一室に旧制官立浦和高等學校記念室が開設されました。このたび、埼玉大学創基150周年記念事業の一環として、より浦高の魅力を広く伝えられるよう記念室を改装、展示を刷新し、令和5年(2023)8月7日に改めて開室する運びとなりました。浦高の沿革や浦高生の青春の日々、浦高から埼大への移行に関する実物資料を通じ、埼玉大学に脈々と流れる伝統を感じていただければ幸いです。
ポスター・リーフレットは以下からダウンロードできます。どうぞご利用ください。
官立浦和高等學校記念資料室のご利用について
展示資料数は約50点で、主な展示品は以下のとおりです。
(1)浦和高等学校表札 1枚
創設以来、浦高の正門に掛かっていた木製の表札。空襲をくぐりぬけて今に伝えられた浦高のシンボル。
(2)武原寮看板 1枚
昭和10年(1935)浦高の寄宿寮を「武原寮」と改名した校長菊澤季麿(きくざわ・すえまろ)が自ら揮毫した額。武蔵野の原野を切り拓く気概が漲る。
(3)浦高記念祭 絵はがき 2組11枚
寄宿寮の誕生を祝う記念祭に合わせて作られた色刷りの絵はがき。当時の浦高生の様子や関心を映し出している。