雑誌に論文を投稿する際、オープンアクセス(OA)論文出版を可能とする出版社があります。
OA出版による雑誌論文は、インターネット上において無料で公開され、誰もがアクセスできるようになるため、研究成果を広く発信することができます。
一方で、OA論文出版には通常の投稿料より割高なAPC(Article Processing Charge: 論文出版料)が発生します。
以下にOA論文投稿料の軽減措置がある出版社を紹介しています。
*とりまとめは図書館では行っておりませんので、条件等をご確認のうえ、直接出版社にお問い合わせください。
◆American Chemical Society (ACS) APCの割引があります。投稿者がACSの会員であるなど、場合によって割引が異なりますので、価格表でご確認ください。(埼玉大学は”Subscribing Institution”に該当します。) その他用意されているオープンアクセスのためのオプションについては版元のサイトでご確認ください。 |
◆American Physical Society (APS) ※高エネルギー物理学(HEP)分野限定 本学が契約しているAmerican Physical SocietyのAPS-ALLパッケージのうち、以下の3誌への高エネルギー物理学(HEP)分野の投稿論文は、著者がAPCを負担することなくOA出版となります。 詳細はAPSのページでご確認ください。
スイスのCERN(欧州原子核研究機構)主導の国際連携プロジェクト「SCOAP3」では、高エネルギー物理学(HEP)分野限定の査読付きジャーナル論文のOA化を目指しており、APS刊行誌では上掲3誌に掲載されるHEPコンテンツ (arXiv.org taxonomyで定義)が対象となります。 |
◆Cambridge University Press (CUP) Journals Read & Publishモデルでの契約を結んでいます。 Read & Publishモデルは、購読料とAPCをセットにした機関契約モデルです。責任著者(Corresponding author)が埼玉大学所属者であれば、CUPの刊行するOAジャーナルについて、論文投稿から出版までの手続過程で課金されることなくOA出版ができます。 購読412誌 (2020年1月現在)のうち8割以上がOAジャーナル (リンク先掲載タイトルのうちOpen access, Contains open accessとあるもの)で、投稿可能回数は無制限です。手続きの詳細はOA出版マニュアル (学内限定) をご覧ください。 すでにハイブリッド論文誌に通常論文として投稿された論文をOA化する申請の方法について、詳細は こちらをご参照ください。(2023.10.13追記) 「OA agreement – JUSTICE」 (CUP)で責任著者(Corresponding author)の定義等も合わせてご確認ください。 |
◆National Academy of Sciences (NAS) 現在本学が契約しているProceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS)への投稿論文にOAオプションを選択する場合、APCの割引があります。 価格の詳細等については版元のページで確認できます。 (埼玉大学は“institutions with current-year site licenses”に該当します。) |
◆Wiley Online Library 購読とOA論文出版をセットにした転換契約を結んでいます。 Wiley Online Libraryの2023年分OA出版枠が上限に達しました。詳細はこちらをご覧ください。(2023.10.13追記) Responsible Corresponding Authorが埼玉大学所属者であれば、Wileyの刊行するハイブリッドOAジャーナル、フルゴールドOAジャーナルについて、OA出版枠の範囲内で個別にAPCが発生しません。出版枠を超過した場合でも、正規のAPCより割引されます。OA論文出版の際には、「オープンアクセス出版手続きガイド」(学内限定)[日本語版] [English]をご覧の上、出版手続きをお願い致します。 |